09:30 〜 09:45
[HQR04-02] メキシコ、テオティワカン文明に与えた火山噴火の影響
キーワード:テオティワカン、火山噴火、赤色立体図
古代都市テオティワカンは,メキシコシティ北東約50キロに位置し,紀元前2世紀から6世紀まで繁栄し,当時のアメリカ大陸では最大規模を誇るメソアメリカの中心的都市として機能していた.古代都市テオティワカンは,メキシコシティ北東約50キロに位置し,紀元前2世紀から6世紀まで繁栄し,当時のアメリカ大陸では最大規模を誇るメソアメリカの中心的都市として機能していた.テオティワカン発展以前には,ポポカテペトル火山とチチナウツィン火山噴火によりメキシコ盆地南東部一帯が,またシトレ火山噴火によりクイクイルコ遺跡を含む南西部がそれぞれ破壊・放棄され,人口移動を引き起こした.テオティワカンに人口が集中し,発展に繋がったとされている.
本研究の目的は,テオティワカン文明に対する火山噴火の影響を評価することである.火山噴火では,溶岩流だけでなく火砕流や降下火山灰なども発生し,地形や環境に与える影響の範囲や期間は,噴火形態に大きく依存する.
本研究ではテオティワカン文明成立前後の期間を対象に,この間のメキシコ中央高原での集落分布と火山噴火の位置や形態を示す分布図を整理した.SRTM標高データから赤色立体図を作成し,先行研究で示された火山噴火の痕跡や遺跡分布,南北約65kmにわたる先スペイン期の湖の位置を整理した.2017年夏に現地調査を実施し,火山噴火がテオティワカン文明に与えた影響についてより具体的な考察を試みた.
本研究の目的は,テオティワカン文明に対する火山噴火の影響を評価することである.火山噴火では,溶岩流だけでなく火砕流や降下火山灰なども発生し,地形や環境に与える影響の範囲や期間は,噴火形態に大きく依存する.
本研究ではテオティワカン文明成立前後の期間を対象に,この間のメキシコ中央高原での集落分布と火山噴火の位置や形態を示す分布図を整理した.SRTM標高データから赤色立体図を作成し,先行研究で示された火山噴火の痕跡や遺跡分布,南北約65kmにわたる先スペイン期の湖の位置を整理した.2017年夏に現地調査を実施し,火山噴火がテオティワカン文明に与えた影響についてより具体的な考察を試みた.