[HQR04-P10] 三保の松原の景観形成に関する人的影響
キーワード:人間活動、景観、世界文化遺産、三保の松原
本論は、名勝“三保の松原”の景観の保全や活用において、これからのあり方を考える一材料を提示する。三保の松原を中心とした文化的景観が歴史的にどのようにつくられ、利用されてきたのかという問いに対して、地形図及び空中写真判読、現地環境史調査の結果を基にして、地形形成における自然作用及び人的インパクトの両側面から検討した。三保の松原の文化的景観は時代によって、それら背景やニーズに基づきながらも変化したものの、不可逆的な文化的景観にならないよう現代まで連綿と保全してきた歴史を伺うことができる。