16:45 〜 17:00
[MAG31-06] CTBT放射性核種観測所における人工放射性核種の検出
★招待講演
JAEAは日本のNDC-2としてCTBTに係る放射性核種の監視を担当し、放射性核種データの解析や放射性プルームの拡散を調査するためATM解析を行っている。2013年2月12日の第3回北朝鮮核実験(DPRK-3)から約2カ月後、日本のCTBT高崎観測所において、Xe-133及びXe-131mが通常のバックグラウンドレベルを超える放射能濃度にて同時検出された。同位体比及びATM解析結果から、これらの放射性キセノン同位体はDPRK-3由来である可能性が高い。また、2010年に日本のCTBT沖縄観測所においてBa-140及びLa-140、2017年にユーラシア大陸の複数のCTBT観測所においてRu-106が検出された。我々はCTBT放射性核種観測所におけるこれらの人工放射性核種の検出について報告する。