日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[JJ] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-GI 地球科学一般・情報地球科学

[M-GI26] 情報地球惑星科学と大量データ処理

2018年5月21日(月) 09:00 〜 10:30 201A (幕張メッセ国際会議場 2F)

コンビーナ:村田 健史(情報通信研究機構)、堀之内 武(北海道大学地球環境科学研究院)、本田 理恵(高知大学自然科学系理工学部門、共同)、野々垣 進(国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質情報研究部門 情報地質研究グループ)、座長:本田 理恵Horinouchi Takeshi

09:15 〜 09:30

[MGI26-02] LPWAによる長距離通信と超多地点水位計の検討

*水原 隆道2村田 健史1山本 和憲1Praphan Pavarangkoon1村永 和哉3青木 俊樹2 (1.情報通信研究機構、2.株式会社クレアリンクテクノロジー、3.株式会社セック)

内閣府では、IoT(Internet of Things)、ロボット、人工知能(AI)、ビッグデータ等の新たな技術をあらゆる産業や社会生活に取り入れてイノベーションを創出し、一人一人のニーズに合わせる形で社会的課題を解決する新たな社会を「Society 5.0(ソサエテイ 5.0)」と名付けている。Society 5.0ではICTを最大限に活用し、サイバー空間とフィジカル空間(現実世界)とを融合させた取組により、世界に先駆けて人々に豊かさをもたらす「超スマート社会」を実現する。本研究では、その実例の一つとして、IoTによる安価な通信方式の導入と、これをベースとした超多地点水位計の展開を検討する。IoTでは近年普及が始まりつつあるLoRa(本研究ではプライベートLoRa)を使った通信モジュールの開発と、都市域における長距離通信実験結果を紹介する。現状では、見通しがあれば6km以上の通信が可能であることが分かっている。さらに、安価(10万円程度を目標とする)な水位計を含むセンサー開発事例を紹介する。これにより、例えば1億円予算で1000台、100億円予算では10万台の水位計を国内に展開することが可能となる。発表では、この技術を紹介すると同時に、LoRaおよび他の通信技術(たとえばLTE Cat1)を使った他の地球惑星科学の可能性について言及する。例えば、遠隔火山監視、月面ローバー、気象センサー(雨量計や温度計)の面展開などである。