日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[JJ] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-GI 地球科学一般・情報地球科学

[M-GI26] 情報地球惑星科学と大量データ処理

2018年5月21日(月) 10:45 〜 12:15 201A (幕張メッセ国際会議場 2F)

コンビーナ:村田 健史(情報通信研究機構)、堀之内 武(北海道大学地球環境科学研究院)、本田 理恵(高知大学自然科学系理工学部門、共同)、野々垣 進(国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質情報研究部門 情報地質研究グループ)、座長:野々垣 進村田 健史(情報通信研究機構)

11:30 〜 11:45

[MGI26-10] 気象衛星「ひまわり」を活用した海況状況監視システムの開発

渡部 重十1、*嘉賀 雄一1 (1.北海道情報大学)

キーワード:気象衛星ひまわり、海況状況、ビッグデータ

我が国において,少子高齢化の影響による第1次産業の跡継ぎ問題が深刻化している。離漁師が増加する一方、若者が漁師として定着していない。漁師の勘や長年の経験で行われていた(可視化できない)作業や知識を引き継ぎ出来ない現状がある。 若者の漁師不足は日本の水産業を維持・発展する上で深刻な問題である。
 地方の漁師の漁獲量の変化は大きく,また空振漁は燃料代の無駄になり,魚師の生活を圧迫しかねない。漁獲量は海上の風向・速度、海流の方向・速度、海水温、植物性プランクトンの分布状況に左右されている。これらのパラメータは、気象庁やJAXAが取得している膨大なデータ(ビッグデータ)から推定できる。しかし、漁師の期待に沿うようなデータではなくデータの扱いも困難である。
 地方の活性化を図る目的で、iPadやiPhoneで日本近海の海況を監視できるアプリを我々は開発している。本講演では、気象衛星「ひまわり」の最新データを用いて雲分布・海面温度・クロロフィルaの分布を求め、閲覧できるシステムを紹介する。