日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[JJ] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-GI 地球科学一般・情報地球科学

[M-GI28] 計算科学による惑星形成・進化・環境変動研究の新展開

2018年5月23日(水) 09:00 〜 10:30 A03 (東京ベイ幕張ホール)

コンビーナ:林 祥介(神戸大学・大学院理学研究科 惑星学専攻/惑星科学研究センター(CPS))、小河 正基(東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻)、井田 茂(東京工業大学地球生命研究所、共同)、草野 完也(名古屋大学宇宙地球環境研究所)、座長:小南 淳子(東京工業大学 地球生命研究所)

10:00 〜 10:15

[MGI28-05] ポスト「京」萌芽的課題「生命を育む惑星の起源・進化と環境変動の解明」の現況

*牧野 淳一郎1,2 (1.神戸大学、2.理研)

キーワード:大規模数値計算、計算科学

2016 年度から4年間(2年の準備研究+2年の本格研究)のプロジェクトとして、ポスト「京」萌芽的課題「生命を育む惑星の 起源・進化と環境変動の解明」
(以下計算惑星)がスタートし、昨年度までので準備研究フェーズが終了、今年度から本格研究フェーズにはいった。本講演では、計算惑星プロジェクトの概
要と進捗状況について報告する。

ポスト「京」は2011年度に完成したスーパーコンピューター「京」の後継プロジェクトであり、2021年頃の完成、アプリケーションで「京」の最大100倍の性能を目指している。ポスト「京」で推進する科学的課題として、重点9課題と萌芽的4課題が選定されているが、萌芽的課題の1つに惑星科学があり、その実施は神戸大学を代表機関とし、9研究機関からなる体制で進めることとなった。これが計算惑星プロジェクトである。

計算惑星プロジェクトは、4つのサブ課題からなり、それぞれ主に惑星形成、惑星内部・表層のダイナミクスと進化、太陽活動による地球環境変動、原始太
陽系における物質進化と生命起源をテーマとする。本講演では各サブ課題の概要、準備研究の成果、計算科学的なチャレンジ、期待される成果等をまとめる。