日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[JJ] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS16] 火山噴煙・積乱雲のモデリングとリモートセンシング

2018年5月21日(月) 10:45 〜 12:15 106 (幕張メッセ国際会議場 1F)

コンビーナ:佐藤 英一(気象研究所)、前野 深(東京大学地震研究所)、前坂 剛(防災科学技術研究所)、座長:佐藤 英一(気象研究所)

10:45 〜 11:00

[MIS16-01] 複数のフェーズドアレイ気象レーダーを用いた革新的な極端気象センシング技術

★招待講演

*足立 透1 (1.気象研究所気象衛星・観測システム研究部)

キーワード:フェーズドアレイ気象レーダー、対流システム

フェーズドアレイ気象レーダー(以降、PAWR)は、最大で60-80 km までの範囲にある積乱雲を、10-30秒という極めて高い頻度で立体観測する最先端のリモートセンシング技術である。2015年より、気象研究所および日本無線株式会社は、つくば市および千葉市においてそれぞれXバンドPAWRを運用している。本研究では、局地的大雨や台風、突風等の極端気象について、これら2台のPAWRで得られた同時観測データの統合解析を行う。各事例における積乱雲の降水・気流場の3次元時空間構造を明らかにするとともに、複数のPAWRを用いた観測ネットワークが切り拓く、将来の監視・直前予測技術の高度化について考察する。
謝辞:本研究はJSPS科研費(15H03728, 17K13007)の助成を受けたものです。解析には日本無線株式会社が運用するPAWRデータを使用しています。