日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[JJ] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS19] 大気電気学

2018年5月22日(火) 13:45 〜 15:15 201A (幕張メッセ国際会議場 2F)

コンビーナ:芳原 容英(電気通信大学 大学院情報理工学研究科)、鴨川 仁(東京学芸大学教育学部物理学科)、座長:森本 健志鴨川 仁(東京学芸大学 教育学部 自然科学系基礎自然科学講座 物理科学分野)

13:45 〜 14:00

[MIS19-01] 首都圏における雷3次元観測計画

★招待講演

*櫻井 南海子1宇治 靖1清水 慎吾1岩波 越1鈴木 真一1前坂 剛1下瀬 健一1木枝 香織1Daniel Rodeheffer2William Rison2Paul Krehbiel2 (1.防災科学技術研究所、2.ニューメキシコ工科大学)

キーワード:雷

防災科研では、雷の監視および危険度予測の技術開発を行うため、雷3次元観測装置を首都圏に導入した。導入した雷観測装置は、ニューメキシコ工科大学で開発されたLightning Mapping Array(LMA)である。LMAは、雷放電進展に伴うVHF帯電磁波による雲内の放電路の可視化が可能である。VHF帯電磁波源の位置標定には到達時間差法を用いる。防災科研では、2017年3月に首都圏にLMA8台を設置し、連続観測を開始した。さらに、位置および捕捉の精度向上、および観測範囲拡大を目指して、2018年3月までにLMA4台を追加し、計12台体制にする予定である。LMAの設置場所は、つくば市、千葉県柏市、さいたま市岩槻区、埼玉県日高市、新宿区戸山、小金井市、八王子市、横浜市、埼玉県比企郡川島町、熊谷市、加須市、茨城県猿島郡である。2017年暖候期の雷観測では、LMAサイトの中心から200km四方程度の範囲の雷放電を概ね観測出来ていた。本発表では、首都圏に設置したLMAと初期観測結果について報告する。