日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[JJ] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-SD 宇宙開発・地球観測

[M-SD34] 宇宙食と宇宙農業

2018年5月20日(日) 15:30 〜 17:00 202 (幕張メッセ国際会議場 2F)

コンビーナ:片山 直美(名古屋女子大学 家政学部 食物栄養学科)、座長:片山 直美(名古屋女子大学 家政学部 食物栄養学科)

15:35 〜 15:50

[MSD34-01] 高カロリー豆腐の宇宙食としての可能性

*中山 ゆい1片山 直美1近藤 祥子1 (1.学校法人越原学園 名古屋女子大学 大学院 生活学研究科 食物栄養学専攻)

キーワード:豆腐、宇宙食

宇宙において無重力に長期間暴露することによる筋肉の脂肪化は多くの研究者によって報告されている。そのため、運動や食事によってできる限り筋肉の脂肪化を防ぐための研究が行われている。そこで本研究は、対象者に対して、宇宙食の食材料として用いたいと考えている大豆を利用して、たんぱく質の強化を行い、筋肉の増強が可能かどうかを試みたので報告する。

 宇宙での生活を考え、地上では高齢者を対象として研究を行った。平均年齢70± 歳の高齢者16人(男性2人、女性14人)を対象として、高カロリー豆腐(中鎖脂肪酸を強化したと豆腐)を毎日1個通常の食事に加えて摂取してもらい、1週間後に測定した体重並びに体組成の変化を記録した。また味についても評価した。1週間特別な運動負荷はなく、日常の生活を送った。

 味の評価は高く、それぞれが工夫して様々な味付けで飽きることなく食することが出た。

 高カロリー豆腐を毎日1週間摂取した高齢者の筋肉量と体脂肪量の変化結果から、宇宙における大豆を用いた中佐脂肪酸を含む高カロリー豆腐摂取は宇宙食として有効である可能性が示唆された。