日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[JJ] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-SD 宇宙開発・地球観測

[M-SD34] 宇宙食と宇宙農業

2018年5月20日(日) 15:30 〜 17:00 202 (幕張メッセ国際会議場 2F)

コンビーナ:片山 直美(名古屋女子大学 家政学部 食物栄養学科)、座長:片山 直美(名古屋女子大学 家政学部 食物栄養学科)

16:35 〜 16:50

[MSD34-05] 宇宙食における昆虫食の重要性

*片山 直美1宇宙農業 サロン (1.名古屋女子大学 家政学部 食物栄養学科)

キーワード:宇宙栄養学、宇宙農業、昆虫食

宇宙空間での生活において、宇宙食は欠かせないライフサポートシステムである。 その宇宙食について多くの研究者が様々な方向でアプローチしている。食材料そのもの、生産、組み合わせ、調理法、保存方法、廃棄物などに関する研究である。本研究は食材料とその組み合わせ、さらに調理方法と保存方法に関して考えている。

 食材料として、植物、昆虫、微生物を組み合わせて、食事を作成し、余剰製品に関しては保存を試みたい。さらに植物においては、できる限り全量摂取を試みたいと考えている。

 具体的な食材料として、植物として、玄米、麦、そば、大豆、サツマイモ、各種野菜(小松菜、ほうれん草、レタス、トマト、キュウリなど)、サボテン類(アロエなど)、昆虫(蚕のさなぎ、カタツムリ、しろあり、ハエの幼虫、はちの子、イナゴなど)、微生物(乳酸菌、酵母など)である。
 栄養素として、エネルギー、脂質、タンパク質、炭水化物、ビタミン(A、B群、C、D、Eなど)、ミネラル(Na、K, Ca、Dなど)に関する栄養計算結果を基に、一人が必要な食料の組み合わせを考える必要があります。現在市販されている災害食を利用して、宇宙食として組み合わせた内容を考えましたので報告いたします。