日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[JJ] 口頭発表

セッション記号 O (パブリック) » パブリック

[O-01] これからの高校における地球惑星科学教育―「地理総合」と「地学基礎」―

2018年5月20日(日) 10:45 〜 12:15 103 (幕張メッセ国際会議場 1F)

コンビーナ:秋本 弘章(獨協大学経済学部)、田口 康博(千葉県立銚子高等学校)、小林 則彦(西武学園文理中学高等学校、共同)、尾方 隆幸(琉球大学島嶼防災研究センター)、座長:尾方 隆幸小林 則彦宮嶋 敏

11:35 〜 12:00

[O01-08] 高等学校の「地理」で育成すべき適切な思考力・判断力・表現力とは何か

★招待講演

*山本 政一郎1 (1.福井県立福井商業高等学校)

キーワード:高校教育、論理的思考力

中央教育審議会(2014)によって、「高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革」が推進されるなかで、学力の3要素の一つである「思考力・判断力・表現力」を育成する必要性が高まっている。高等学校の地理は多くの写真や図表資料を用いて思考・判断・表現を行う機会に恵まれており、それら能力の育成に適している。しかしその一方で、論理的思考力を適切に評価できていない事例も散見される。例えば、平成30年度センター入試の「地理B」の、「ムーミン問題」では,思考力等を問うはずが,適切な類推をするには十分な情報が与えられていない問題である。そのような状況のなかで、写真や図表資料を用いて適切な思考力・判断力・表現力を育成するためには何が必要であるかを議論したい。