[O02-P11] 夜光雲の研究
キーワード:夜光雲、イプシロンロケット3号機
2018年1月18日,JAXA内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられたイプシロンロケット3号機を学校屋上から連続撮影したところ,不思議な雲が明瞭に観察された。我々が撮影したデータと宮崎県宮崎市と沖縄県国頭郡大宜味村でほぼ同時刻に撮影されたデータより高度を計算したところ,ひも状に絡まったような雲は高度約80Kmの中間圏上部で発生した人工夜光雲だと分かった。また,青から赤の棒状に見られたものは高度約200kmの熱圏下部で発生していた。熱圏の気象条件を考慮すると,雲の発生は考えられず,熱圏での発光現象と推測した。同じ熱圏で起こるオーロラとは発光メカニズムがまったく異なると予想し,発光に必要とされたエネルギーはロケットによるものと推測した。また,連続写真により,それぞれの高度での大気の動きが確認できた。