[O-02] 高校生によるポスター発表

[O02-P19] 火山灰層を含めた土壌の震動モデルおよび構造物クラックと震動応力の関係

*八巻 修也¹、*小野 雅斗¹、*須藤 駿¹、中村 亮² (1.宮城県利府高等学校　自然科学部、2.宮城県利府高等学校)

キーワード：震動モデル、クラックと地盤応力、キッチン地震学

１　背景と目的

　これまでわれわれの研究では、高校建設時に採られたボーリングコアを調べ，柱状図におこし利府断層直上の堆積層の位置関係を探った。今回はその内容を踏まえ，(1)想定される震動モデルを菓子を用いて製作し，それを震動させ地層の不均衡さを調べる。また（2）利府断層直上である本校のクラックを調査し，クラックから見た応力の性質について考察する。

２　方法
(1)震動モデルの実験材料

　アルミ缶，モーター，スーパーボール，電池，導線，容器，コーンフレーク，ココアパウダー，ビー玉，バネ

・堆積層のモデルを普通の土と見立てたコーンフレーク，火山灰と見立てたココアパウダーを用いてココアパウダー1層とココアパウダー2層の２種類を製作し，モーター，少し潰したアルミ缶、アルミ缶の中にスーパーボウルを入れて震動機械を製作し，そのモデルの上にビー玉を置き，震動させ地層の不均衡さを調べる。

(2)クラックから見た地震応力

本校校舎内の壁面，柱のひび割れをスケッチし応力の方向を調べる。

結果
(1)身近な菓子材料を使うことによる分かりやすい説明を試みた。そのうえ，菓子を使うことによって普通の土よりも軽量化することができ、震動モデルもモーターなどの駆動系の改良がしやすかった。

(2)クラックから見た地震応力
　校内のひびの量によって地盤の堅さや応力の方向について推定することができた。