日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[JJ] ポスター発表

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[O-02] 高校生によるポスター発表

2018年5月20日(日) 13:45 〜 15:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7ホール)

[O02-P20] 土質による環境放射線の関係

*八巻 修也1,2、*小野 雅斗1,2、*須藤 駿1,2 (1.利府環境放射線観測班「ROGER」、2.宮城県利府高等学校)

キーワード:土壌水分、環境放射線、土壌放射線

目的: 
 これまで本校では校地内・町内で複数計測して土地条件や季節条件からその線量に違いがあることを明らかにし,放射線量の土壌・植生による遮蔽効果を検証しようとした。しかし土壌を個別に計測すると,必ずしも放射線量が減衰せず,むしろ増大するものも見られた。そこで各土壌・植生の違いから別に放出される放射線量のデータを個々に検証し,考察した。

実験方法:
 シンチレーションカウンター・ガイガーカウンターを用い,防水処置の上土壌の中や金属箔詰めした土壌(植生つき含む)を計測部を覆い計測した。計測時間は30秒である。

仮説:
 地上よりも上空では太陽放射線の影響が強いとされる。実際に日本・ヨーロッパ間,日本・アメリカ間の航空機内におけるγ線量を計った結果、有意なガンマ線量の増大を見た。それとともに大陸上空を飛行中よりも海上上空飛行中の方が低い傾向が見られた。このことから空間線量に最も影響を与えるのは太陽放射線であることとともに土壌の影響も少なからずあるのではないか。

実験結果:
 ガイガーカウンター・γ線シンチレーションカウンターを用い,空間線量や土壌の中での線量を計測した。一方でそれよりも線量が3桁程度低い地上における植生・土壌を用いた本実験での結果,真砂で20~30%のγ線量の増大を見た。(図2)このことから,土壌自体では通常の空間放射線量では遮蔽効果は一切なく,むしろ土壌の種別ごとに独自の増量分があり,全体の傾向として乾燥土壌(植生)よりも湿潤土壌(植生)の方が線量は高く維持している傾向があった。また,雪による遮蔽効果はほぼないと考えられた。