日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[JJ] ポスター発表

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[O-02] 高校生によるポスター発表

2018年5月20日(日) 13:45 〜 15:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7ホール)

[O02-P21] 兵庫県南部の神戸層群から発見したヒカゲノカズラ科の化石から推定する古神戸湖の堆積環境

*笹倉 瑠那1神崎 直哉1津田 晟俊1西山 太一1福田 俊介1藤原 宏馬1村上 凱星1友藤 奈津歩1西山 壮人1松井 陵記1村上 由奈1 (1.兵庫県立西脇高等学校 地学部)

キーワード:神戸層群三田累層、炭化した植物化石、緑色の植物化石(ヒカゲノカズラ科)、古神戸湖

神戸層群三田累層が分布する兵庫県南部西脇市-加東市を流れる加古川沿いに露頭調査をおこない、砂岩層から多量の炭化した植物化石と、緑色の植物化石(ヒカゲノカズラ科)を発見した。これまで、神戸層群からの化石の報告は、白色の流紋岩質凝灰岩からのもののみである。神戸層群の植生を考えたり、そこから古環境を推定したりするためには、保存状態がよい凝灰岩からのものに偏っていることは好ましいことではない。その意味でも、今回の化石の発見は意義あるものと考えられる。化石の産状から、加東市北西部は古神戸湖に加古川が流れ込む末端部であったこと、西脇市南部は浅い湖沼と陸地を繰り返す温暖な環境であったと考えられる。