[O02-P27] 乱流の可視化と熱輸送
キーワード:海
深層循環は熱塩循環とも呼ばれ、海水の温度と塩分濃度などに起因しているが、そのメカニズムについては未解明な部分が残っている。中でも本研究は深層水が熱を得て、湧昇するメカニズムに注目し、潮汐流が発生させる乱流がその熱輸送の一躍を担っているという仮説を参考に、乱流が持つ鉛直方向のねつ輸送能力の定量化を試みた。 我々は塩分濃度と温度の差を利用して水槽中の水を三層に分け、中間の層を着色することで可視化した。(下から海水、20℃前後の1.75%食塩水、30℃前後の水道水) その中で直径3.6cmの筒を立てて横にスライドさせることで乱流を発生させた。そして、一つ一つの乱流のスケールと持続時間、また筒を動かす前後での温度変化を計測することで、乱流の規模と温度変化の大きさとの相関を考察した。