[O02-P50] 岐阜県関市周辺に分布する軽石層の起源について
キーワード:後期更新世、御岳火山、泥流堆積物
岐阜県関市下倉知を流れる津保川の露頭で、軽石層を発見した。該当地域において軽石層の起源等は明らかになっていない。軽石の重鉱物組成や周辺の河床礫の種類の分析、堆積モデル実験等を行った結果、この軽石層は、約6~9万年前に御嶽山で噴出・堆積したPm1~3と呼ばれる軽石が、古木曽川の流れによって浸食・運搬され、その一部が再堆積したものであると結論づけることができた。
また、近隣の岐阜市周辺のボーリングデータ等の分析から、約5万年前まで古木曾川の分流が、従来唱えられていた推定ルートよりもやや北を通っていた可能性がある。
また、近隣の岐阜市周辺のボーリングデータ等の分析から、約5万年前まで古木曾川の分流が、従来唱えられていた推定ルートよりもやや北を通っていた可能性がある。