日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[JJ] 口頭発表

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[O-03] 地球・惑星科学トップセミナー

2018年5月20日(日) 10:15 〜 11:25 国際会議室(IC) (幕張メッセ国際会議場 2F)

コンビーナ:原 辰彦(建築研究所国際地震工学センター)、道林 克禎(名古屋大学大学院環境学研究科地球環境科学専攻地質・地球生物学講座岩石鉱物学研究室)、成瀬 元(京都大学大学院理学研究科、共同)、関根 康人(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)、座長:山田 耕

10:50 〜 11:25

[O03-02] 頻発する水蒸気噴火

★招待講演

*及川 輝樹1 (1.国立研究開発法人産業技術総合研究所)

キーワード:水蒸気噴火、地質学、火山学、減災

近年、日本列島において水蒸気噴火が頻発している。2014年9月の御嶽山、2018年1月の草津白根の噴火と、死傷者の出る噴火も続いている。そのためか、最近は噴火が多いといった声も聞こえるが、それは本当であろうか?
この水蒸気噴火は、マグマを放出しない火山学的には小~中規模な噴火であるが、地球上でもっともありふれた噴火の一つであり、マグマ噴火と同じくらい複雑で多様性に満ちた活動を行う。
本講演では、地質学的研究を通じて明らかになった水蒸気噴火の特性や、どのような火山で発生しているかなどを紹介する。さらに、最近噴火は増えているか、水蒸気噴火では人的被害が発生しやすいのか、火山に登る時は何に注意するべきなのかの疑問にも答えたい。