日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[JJ] ポスター発表

セッション記号 O (パブリック) » パブリック

[O-05] キッチン地球科学 -手を動かして頭脳を刺激する実験-

2018年5月20日(日) 10:45 〜 12:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7ホール)

コンビーナ:熊谷 一郎(明星大学理工学部)、久利 美和(東北大学災害科学国際研究所)、栗田 敬

[O05-P04] 推進する粒子集団による対流現象

皆川 晶子1、*永田 裕作1河村 哲也1 (1.お茶の水女子大学)

キーワード:対流、粒子駆動対流、クラミドモナス

対流現象には、熱が駆動源である熱対流が一般によく知られているが、その他にも、液体中の気泡や微生物など、推進する物体集団が生成する対流が存在する。
 葉緑体を持つ動物プランクトンであるテトラヒメナやクラミドモナスは、重力と反対方向に遊泳する性質があり、生物対流を起こすことが知られている。特にクラミドモナスによる生物対流では、初期に発生しいったん定常に落ち着いた対流から急激に対流パターンが変化して別の定常状態になる遷移現象が、鹿毛らにより報告されている。
発表者らは、この対流遷移現象を理解するために、その基礎となる密度不安定モデルを調べた。指標となるレイリー数、プラントル数、シュミット数の3つのパラメータについて、密度不安定モデルによる対流パターンを整理・分類した。