日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[JJ] 口頭発表

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[O-06] ジオパークがつなぐ地球科学と社会 ー10年の成果と課題ー

2018年5月20日(日) 15:30 〜 17:00 国際会議室(IC) (幕張メッセ国際会議場 2F)

コンビーナ:松原 典孝(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)、市橋 弥生(佐渡市教育委員会)、小原 北士(Mine秋吉台ジオパーク推進協議会、共同)、大野 希一(島原半島ジオパーク協議会事務局)、座長:市橋 弥生小原 北士平田 和彦今井 ひろこ松原 典孝(兵庫県立大学大学院)

15:30 〜 16:00

[O06-04] 民間事業者からみた日本のジオパークの10年−山陰海岸ジオパーク内の事業者を例に−

★招待講演

*今井 ひろこ1 (1.コムサポートオフィス/和歌山大学国際観光学研究センター)

キーワード:ビジネス活用、ビジネス支援、民間事業者

日本のジオパーク活動において、持続可能な地域経済を作り出していくための方法論についての検討は十分あるとはいえず、具体的な成功例は多くはない。ジオパークという仕組みを活用することは奨励されているものの、地域の小規模なサービス事業者や宿泊事業者は、「実際、どう商売にジオパークを活用したらいいの?」という疑問を持っている。筆者はジオパークガイドや香美町ジオパーク推進員の経験を活かし、4年前にコンサルティング会社を起業し、各地の団体や民間事業者等へ経営指導や集客支援を行ってきた。

筆者の経験に基づき、これまでの日本のジオパーク活動を持続可能な地域経済という観点から評価すると、まだまだその恩恵は極めて限定的と言えるが、その中でも、ジオパークを事業に活用し成功している小規模なサービス事業者や宿泊事業者の取り組みについて今回報告する。