日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[JJ] ポスター発表

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[O-06] ジオパークがつなぐ地球科学と社会 ー10年の成果と課題ー

2018年5月20日(日) 10:45 〜 12:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7ホール)

コンビーナ:松原 典孝(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)、市橋 弥生(佐渡市教育委員会)、小原 北士(Mine秋吉台ジオパーク推進協議会、共同)、大野 希一(島原半島ジオパーク協議会事務局)

[O06-P15] ユネスコ世界ジオパークと日本~伊豆半島ジオパークの現地審査から見えてきた課題~

高橋 誠1、*朝日 克彦1鈴木 雄介1 (1.伊豆半島ジオパーク推進協議会)

キーワード:ユネスコ、ジオパーク、持続可能な開発、伊豆半島、SDGs、まちづくり

2015年にユネスコの正式プログラム(IGGP=International Geoscience and Geoparks Program)に採用された世界ジオパーク。伊豆半島ジオパークでは2016年にユネスコ世界ジオパーク認定申請書を提出し、昨年7月、2名の海外からの審査員をお招きし、現地審査を受けた。ユネスコのプログラムとなって以降、国内では初めての申請・審査である。
2015年以前もユネスコの支援を得て行われてきた世界ジオパークネットワークの理念や活動は、根本的なところでは変わらないが、ユネスコのプログラムとなったことで、「持続可能な開発目標」(SDGs=Sustainable Development Goals)をはじめ、世界中で様々な政策や活動を行う際に重視されている視点が大事にされるようになってきている。
また、同じくユネスコのプログラムである世界遺産(World Heritage)との関係や相互補完作用などについても、意識的に考えることを求められている。
現地審査の審査員からは、「地質の公園」ではない上記の側面を踏まえた指摘や反応を得ることができたが、日本の地域振興や各種施策を考えてみたとき、考え方を変えればマッチする部分もある反面、どのように対応すべきか頭を悩ますような事項もある。
この発表では、現地審査と、伊豆半島ジオパークの現状から、ユネスコや世界と、日本の地域の関係性や課題について検討を試みる。