日本地球惑星科学連合2018年大会

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[JJ] ポスター発表

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[O-06] ジオパークがつなぐ地球科学と社会 ー10年の成果と課題ー

2018年5月20日(日) 10:45 〜 12:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7ホール)

コンビーナ:松原 典孝(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)、市橋 弥生(佐渡市教育委員会)、小原 北士(Mine秋吉台ジオパーク推進協議会、共同)、大野 希一(島原半島ジオパーク協議会事務局)

[O06-P17] 苗場山麓ジオパークの宝ものをどう活用し未来につなげていくか

*仲野 浩平1 (1.苗場山麓ジオパーク振興協議会)

キーワード:苗場山麓ジオパークの宝もの、プラス思考の発想転換

苗場山麓で今持続していることがら(例えば雪の恵みの物語)を柱に、他の産業を有機的に結びつけ、(1)人口が減らなくなる町村、(2)高齢化社会でも元気に現状を維持できる地域、(3)農業、工業等の産業が維持継続する社会の実現を目指し、知恵をしぼる。苗場山麓ジオパークを学び、ますます津南町がそして栄村が好きになる住民を一人でも多く増やしていく。



 人口が減る。学校が減る。雪がたくさん降る。都市まで遠い。新幹線や高速道路まで時間がかかる。マイナス面ばかりとらえていては、何も生まれない。衰退だけである。今や、プラス志向の発想の転換の好機であるととらえている。

その本源は、やはり教育であり、住民への啓発活動である。とりわけ、将来津南町を背負い育っていく子どもたちへの教育は必須だと考える。地域を知る学習の一環で、町の教育要覧に「苗場山麓ジオパーク」を明確に位置づけていることは、推進する立場の者にとって、大変ありがたいことである。町内の小中学校及び中等教育学校では、苗場山麓ジオパークを学校教育の中で積極的に取り入れていただき、学習発表会や総合的な学習の発表の中で、ジオサイト見学のこと、温泉のこと、防災訓練に関する実践などを紹介している。  

将来を担う子ども達が体験したことは、いつか別の場所に行っても、心のどこかに深く強く刷り込まれていくことであろう。そして、この町が一層好きになる人になるのである。自信をもって、力強く苗場山麓ジオパークの事業を推進し、希望のもてる明るい人材を育てていく。