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[PEM15-08] ダイナミクスとトポロジーの協同による磁気圏ー電離圏擾乱の発生
キーワード:セパラトリックス、ヌル、テータ―オーロラ
太陽風と磁気圏の相互作用は、両者を隔てる境界、すなわちセパラトリックス上で発生する。セパラトリックス上には複数のヌル、ヌルを結ぶセパレーターがあり、セパレーターリコネクションにより、エネルギーの流入が起こる。流入したエネルギーはダイナモを励起し、対流を駆動する。太陽風磁場の変動は、セパレーターリコネクションの変更を生じ、これに対流変動と対流が促すヌル配置の更新とが連動する。磁気圏―電離圏擾乱の理解には、対流の発展と共にヌル構造の更新を知ることが必要となる。例としてテーターオーロラの場合を示す。この場合、昼側に新たにできる2つのヌルと、夜側に移動していく古い2つのヌルが共存し、両方のヌルから生成される2種の閉磁場―開磁場境界が一部で隣り合わせになり、2種の境界に対して共に低緯度側に相当する位置に、テーターオーロラが発生する。