日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[EJ] ポスター発表

セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-PS 惑星科学

[P-PS05] 月の科学と探査

2018年5月23日(水) 15:30 〜 17:00 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7ホール)

コンビーナ:長岡 央(早稲田大学理工学術院総合研究所)、諸田 智克(名古屋大学大学院環境学研究科)、西野 真木(名古屋大学宇宙地球環境研究所、共同)、鹿山 雅裕(東北大学大学院理学研究科地学専攻)

[PPS05-P14] 月縦孔および地下空洞におけるプラズマ・ダスト輸送の数値シミュレーション

*三宅 洋平1西野 真木2 (1.神戸大学計算科学教育センター、2.名古屋大学宇宙地球環境研究所)

キーワード:月、プラズマ、ダスト、月面帯電、縦孔、粒子シミュレーション

「かぐや」衛星により、月面に発見された縦孔は例えば溶岩チューブといった火成活動が起源と考えられる地下空洞に開いたものである可能性が高いとされる.縦孔や地下空洞は、火成活動や温度条件・隕石衝突の確率・放射線の観点で非常に特殊な環境を有するが、それに加え、電磁気環境およびそれに影響され得るダスト環境も特異な様相を示す.月や火星の縦孔への着陸探査を目指すUZUME計画に向けて、縦孔・地下空洞内の電気・ダスト環境を事前評価することは重要である.本研究では、粒子シミュレーション技術を、月縦孔・地下空洞周辺の静電気環境の解析に応用する.数値解析結果に基づき、縦孔・地下空洞内部での太陽風プロトンや帯電ダストの輸送過程を検討する.