日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[JJ] ポスター発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-CG 固体地球科学複合領域・一般

[S-CG61] 海洋底地球科学

2018年5月23日(水) 10:45 〜 12:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7ホール)

コンビーナ:沖野 郷子(東京大学大気海洋研究所)

[SCG61-P01] GPS/GNSSデータの補間法を改善した過去の大陸形状の推定

*半田 さくら1原田 靖1 (1.東海大学 海洋学部 海洋地球科学科)

キーワード:GPS/GNSSデータ、球面補間、過去の大陸形状

勝間田ら, 2016 JpGUでは、GPS/GNSSデータから推定される数千万年スケールの大陸形状の変形の大きさと方向が、古地磁気データから推定される南米大陸のアンデス山脈付近の回転運動と相関があることを示したが、この時のGPS/GNSSデータのスプライン補間の計算は平面を仮定した計算法(Smith & Wessel, 1990)であった。地球表面は球面なので極地方や補間する範囲が大きく成る場合に補間方法に問題が起こることが分かっている。本研究では、GPSデータの補間方法に球面補間の1つであるgreenspline 補間(Wessel, 2009)を採用した。この結果、2つの補間方法で推定される過去の大陸形状に違いが表れ、例えば、ゴンドワナ超大陸分裂時のオーストラリア大陸の改定された形状と反対側の南極大陸の改定された形状には、平面補間で計算された場合よりも両大陸の海岸線の一致度が上がり、GPSデータから推定されるようなプレートの内部変形が起きていたことがより強く示唆される結果となった。