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[SGD01-02] 重力勾配テンソル解析による断層発達史
‐庄内平野東縁断層帯を例として‐
キーワード:活断層、断層発達史、重力勾配テンソル、地下構造
近年、空中重力偏差観測やその解析手法である重力勾配テンソル解析が発展を遂げて来た。一方、重力異常を用いた地下構造解析は密度構造の推定が一般的で、解釈に任意性がある点が弱点である。しかし、重力勾配テンソル解析を重力異常に適用する事で、様々な地下構造の指標が得られ、しかも半自動解釈が可能である。本研究では、楠本(2015, 2016)で紹介された、次元性(2次元的か3次元的)、構造境界性、傾斜角などの指標を用いて客観的に活断層の形状や成熟度を評価する。例として、これらの手法を、庄内平野東縁断層帯周辺域に適用し、断層発達史について考察した。その結果、庄内平野東縁断層帯はその東側に並走する青沢断層帯の先端分岐網(Perrin et al., 2016) として解釈出来る。
文献:楠本,2015,物理探査,68,277-287.;楠本,2016,物理探査,69,53-63.;Perrin et al., 2016, doi:10.1016/j.crte.2015.05.002.
文献:楠本,2015,物理探査,68,277-287.;楠本,2016,物理探査,69,53-63.;Perrin et al., 2016, doi:10.1016/j.crte.2015.05.002.