日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[EJ] 口頭発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-GD 測地学

[S-GD02] 測地学一般・GGOS

2018年5月23日(水) 15:30 〜 17:00 A09 (東京ベイ幕張ホール)

コンビーナ:松尾 功二(国土地理院)、横田 裕輔(海上保安庁海洋情報部)、若杉 貴浩(国土交通省国土地理院)、座長:大坪 俊通(一橋大学)、阿部 聡(国土地理院)

15:30 〜 15:45

[SGD02-07] 木造家屋窓際スマートフォン群によるQZSS/GNSS電波モニタリング最新状況

*高橋 冨士信1 (1.横浜国立大学 Medical ICT Center 名誉教授)

キーワード:QZSSみちびき、スマートフォン、アンドロイド

2010年打上げのQZS-1号から7年後、2017年6月以降QZSS宇宙セグメントは1機から4機へと3機増強された。この7年間はGNSS受信・活用できるスマートフォン(以下スマホと略)が全世界で数十億台規模に爆発的普及の期間であった。スマホ内蔵のGPS, Glonass, BDSS, GalileoなどGNSS電波受信機は超小型化とA-GNSS高感度化が進展した。GNSS受信スカイプロットやレベルプロットを実時間表示しログ記録可能なアンドロイド・スマホ用アプリも開発され広範に普及した。2017年に3機増強されたQZSS衛星群を受信可能なアンドロイド・スマホによるQZSS受信状況をモニタリングできる環境条件も整ってきた。筆者は2015年5月から木造家屋窓際でのGNSSスマホ受信を開始し、定点観測と24時間連続モニタリングを実施して、その結果を学会発表するとともにブログやSNSでの公開をしてきた。2018年4月からのQZSSサービスイン前後におけるQZSS/GNSS衛星群のスマホでの受信状況と測位高精度化の展望について報告する。