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[SGL32-01] 下部—中部更新統境界の国際標準模式層断面とポイントへの提案(概要)
キーワード:国際標準模式層断面とポイント、下部—中部更新統境界、千葉セクション、Matuyama–Brunhes境界、海洋酸素同位体ステージ19
千葉セクションを中期更新世の基底とチバニアン階を定義する国際標準模式層断面とポイント(Global Boundary Stratotype Sections and Points: GSSPs)として提案した.千葉セクションは,千葉複合セクションの中心セクションであり,房総半島中央部に分布する下部—中部更新統境界を含む連続的且つ堆積速度の非常に大きな泥質海底堆積物である.同セクションからは,多種の海洋化石と花粉化石,Matuyama–Brunhes(M—B)境界,酸素同位体比変動,および多数のテフラが報告されている.とくにM—B 境界直下のByk-Eテフラからは772.7 ± 7.2 kaのU-Pb年代値が報告されており,これらを基に詳細な年代層序が確立している.千葉セクションはアクセスも良く,露頭の保存も確約されている.以上のことから,千葉セクションは下部—中部更新統GSSPにもっとも適した候補地である.