11:45 〜 12:00
[SSS15-16] 複数のアスペリティをもつゲルを用いたスーパーシアー破壊実験
キーワード:スーパーシアー、スティックスリップ、室内実験、アナログ実験、ゲル、ゆっくりすべり
ゲルはやわらかい弾性体であり,透明でかつS波速度が10m/s程度と極めて小さいため,標準的な高速度カメラでも破壊素過程を追跡することができる.また,ゲルの型を加工することで,摩擦界面の凹凸(アスペリティ)を極めて自在に設計することができる.さらに,画像相関法を適用することで,応力場の可視化も可能である.本研究では,アスペリティをもつゲルとゲルとのスティックスリップ実験の破壊素過程を詳細観察を行った.その結果,ユニラテラルやバイラテラルな破壊とともに,ゆっくりすべりからスーパーシアーに至る,多様なすべり過程を観察することができた.本講演では,それぞれのイベントの統計的性質や応力場の可視化をベースにしたメカニズム解析などについて報告を行う予定である.