[STT48-P03] 世界の大地震（2014-2016年）のALOS-2 SAR干渉画像カタログ
キーワード：ALOS-2、干渉SAR、地殻変動、地表断層
世界中で2014年8月-2016年12月に発生した浅い陸上の大地震（M≧6）に伴う地震時地殻変動を検出するため、ALOS-2データを使用してSAR干渉画像を作成した。熱帯地域も含む30個全ての対象地震活動に対し、十分な干渉性を持つ干渉画像が作成された。熱帯地域では、CバンドのSentinel-1データを用いた干渉画像では干渉性低下が著しく、良好な結果が得られにくいという報告がある。ALOS-2干渉SARの高い干渉性は、地表地震断層の特定にも大きく役立つ。本研究においては、少なくとも7つの地震活動において地表地震断層を特定することができた。さらに、ALOS-2の左観測は、基本的に日本域でしか実施されていないものの、南北成分も含め、高精度に3次元変動情報を推定することを可能にする。2016年鳥取県中部の地震の事例では、ほぼ純粋な左横ずれ運動を示唆する明瞭な4象限型の3次元変動情報が推定された。