セッション情報
[J] ポスター発表
セッション記号 A (大気水圏科学) » A-CG 大気海洋・環境科学複合領域・一般
[A-CG41] 地球惑星科学における航空機観測利用の推進
2019年5月28日(火) 13:45 〜 15:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 8ホール)
コンビーナ:高橋 暢宏(名古屋大学 宇宙地球環境研究所)、小池 真(東京大学大学院 理学系研究科 地球惑星科学専攻)、町田 敏暢(国立環境研究所)、篠田 太郎(名古屋大学宇宙地球環境研究所)
地球温暖化などの地球環境変動の問題は地球惑星科学全体にわたる課題である。その解決には、数値モデルによる予測技術の発展とともに、監視的要素を持つ観測とプロセス解明のための観測の発展が必須である.航空機観測は,即時性・直接性といった高い観測の自由度を有し,人工衛星や地上観測では不可能な観測が行える。最近では,温室効果気体の濃度やエアロゾル・雲の粒径分布・化学組成などのミクロな量の「その場観測」や台風や森林など「リモートセンシング」において航空機観測の重要度が増しているほか、測地・火山・地震などへの応用も進んでいる。しかし、我が国では定常的かつ広範な航空機観測は、現在のところ実現していない。一方で、これまで単発に行われてきた航空機観測では、世界をリードする成果を挙げてきているのも事実であり、これをさらに発展させるためには地球惑星科学分野をはじめとする航空機利用の研究者が連携し、一体となって航空機観測を推進するとともに、学術会議のマスタープラン等における重要施策として実施する必要がある。本セッションでは、航空機観測・利用の最新の研究成果報告を通じて、今後の航空機観測の発展に関する議論を行う。
*伊藤 耕介1、山田 広幸1、山口 宗彦2、中澤 哲夫2、長浜 則夫3、清水 健作3、大東 忠保4、篠田 太郎5、坪木 和久5 (1.琉球大学、2.気象研究所、3.明星電気、4.防災科学技術研究所、5.名古屋大学)