[E] 口頭発表
セッション記号 A (大気水圏科学)
» A-OS 海洋科学・海洋環境
[A-OS07] 季節内から十年規模の気候変動と予測可能性
2019年5月30日(木) 13:45 〜 15:15
105 (1F)
コンビーナ:望月 崇(国立研究開発法人海洋研究開発機構)、V Ramaswamy(NOAA GFDL)、Doug Smith(Met Office)、森岡 優志(海洋研究開発機構)、座長:V Ramaswamy(NOAA GFDL)、望月 崇(海洋研究開発機構)
熱波や洪水、干ばつなどの異常気象の頻度や強度の変化を通じて、気候変動は我々の生命や生活、社会経済活動の大きな脅威となりつつある。これには、MJOやIOD、ENSO、PDV、AMVなど、季節内から季節、経年、十年といった幅広い時間スケールの気候現象が複雑に関係している。これまで、それぞれの時間スケールに注目しながら気候現象の理解と予測に対する努力が重ねられてきたが、それでもなお季節内から十年規模の気候変動を幅広く予測するには未だ大きな不確実性がある。個別の気候現象に対する不十分な理解に加えて、異なる時空間スケールで卓越する諸現象の相互作用(例えば、熱帯低気圧とENSO現象の相互作用)や、複数の場をまたぐ物理プロセス(例えば、成層圏-対流圏結合や大気海洋海氷相互作用)に対する理解の不足は特に強調されるべき点である。本セッションでは、季節内から十年規模の気候変動と予測可能性をターゲットにして、観測、理論、数値シミュレーションなど様々なアプローチによって得られている現在の知見を共有することにより、より良い理解と予測のために解決すべき問題点と進むべき方向性を明らかにする。