セッション情報
[J] ポスター発表
セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-CG 宇宙惑星科学複合領域・一般
[P-CG24] アルマによる惑星科学の新展開
2019年5月29日(水) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 8ホール)
コンビーナ:武藤 恭之(工学院大学 教育推進機構)、百瀬 宗武(茨城大学理学部)、佐川 英夫(京都産業大学理学部)、下条 圭美(国立天文台)
アタカマミリ波サブミリ波干渉計(アルマ)は2011年に科学観測を始め、2014年からは長基線観測も開始された。アルマは、その高い感度と撮像能力によって、星・惑星形成の現場や太陽系小天体の観測において、本質的に新しい情報を我々にもたらしている。例えば、惑星の形成現場である原始惑星系円盤の観測では、リング状構造が多くの天体に存在していることや、太陽系の惑星の存在位置に対応する、数天文単位スケールでの構造が見つかってきている。また、太陽系天体の観測においては、小惑星ジュノーの表面輝度の非一様が60kmイメージピクセルサイズでマッピングされて回転する様子が捉えられたり、エウロパのプリュームに伴う衛星表面の加熱の有無の調査などがされている。サイクル4からは、太陽観測機能もコミュニティに公開され、例えば、プラズモイドの物理状態を定量的に調べられるようになるなど、太陽研究においても新しい展開を迎えている。本セッションでは、昨年度に引き続き、アルマがもたらした惑星科学の様々な分野の研究成果を概観し、観測と密接に関係する理論的・実験的研究の成果も含め、これからの展開を包括的に議論する。
*Soon Kang-Lou1、百瀬 宗武1、武藤 恭之2、塚越 崇3、片岡 章雅3、花輪 知幸4、深川 美里3、西合 一矢3、芝井 広5 (1.茨城大学、2.工学院大学、3.国立天文台、4.千葉大学、5.大阪大学)
*山口 正行1,2、秋山 和徳3,2、片岡 章雅2,6、塚越 崇2、武藤 恭之4、池田 思朗5、深川 美里2、本間 希樹2,6、川邊 良平2,1,6 (1.東京大学、2.国立天文台、3.マサチューセッツ工科大学ヘイスタック観測所、4.工学院大学、5.統計数理研究所、6.総合研究大学大学院)
*小西 美穂子1,2、橋本 淳1,2、Hauyu Liu3、Ruobing Dong4、武藤 恭之5 (1.自然科学研究機構 アストロバイオロジーセンター、2.国立天文台、3.中央研究院天文及天文物理研究所、4.ビクトリア大学、5.工学院大学)
*橋本 淳1、小西 美穂子1、鵜山 太智2、Ginski Christian3、Samland Matthias4 (1.自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター、2.東京大学、3.アムステルダム大学、4.マックス・プランク研究所)