[S-IT20] 地球型惑星内部での液体の特性とその役割

2019年5月26日(日) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 8ホール)

コンビーナ:坂巻竜也(東北大学大学院理学研究科)、中島陽一(熊本大学大学院先導機構)

ケイ酸塩メルトと液体金属は、地球型惑星の誕生時から現在に至るまでに辿ってきた物理的、化学的、熱的進化の過程で大きな役割を担ってきた。惑星形成時におけるマグマオーシャンからのコア分離過程は、液体間での元素分配、拡散や粘性といったそれぞれの液体の物理特性により特徴づけられる。地球表層の火山で直接観察されるマグマは地球内部に潜在する液体のごく一部であり、その殆どが深部に内包されており、今もその役割を果たしている。また、地球のみならず火星や水星の金属コアの一部は、今なお、液体状態である可能性が高い。しかしながら、惑星内部のような高圧高温極限下での液体を取り扱うことは実験的にも、理論的であっても容易ではなく、惑星内部のさまざまな液体の特性、その果たす惑星進化への役割を解明することは挑戦的なテーマである。本セッションでは実験・理論・観測・数値シミュレーションなど様々な手法での高圧高温下での液体に関する講演を歓迎し、惑星内部条件における液体の物理的・化学的性質や地球内部でのその振る舞いについて幅広い観点からの積極的な議論も歓迎する。

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[SIT20-P01] Melting relations in the Fe-P system at high pressures

*中島陽一^1,2、小畑晴幹²、木下大輔²、舘野繁彦³、廣瀬敬^3,4、平尾直久⁵、河口沙織⁵、大石泰生⁵ (1.熊本大学大学院先導機構、2.熊本大学物理科学講座、3.東京工業大学地球生命研究所、4.東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻、5.高輝度光科学研究センター)

[SIT20-P02] Elastic property and structure of pyrope glass at high pressure

*久野直毅¹、坂巻竜也¹、大橋智典¹、舟越賢一²、肥後祐司³、柴崎裕樹⁴、鈴木昭夫¹ (1.東北大学大学院理学研究科地学専攻、2.総合科学研究機構　中性子科学センター、3.（財）高輝度光科学研究センター、4.国立研究開発法人　物質・材料研究機構　若手国際研究センター)

[SIT20-P03] The effect of water and redox state on melting at the top of the lower mantle

*中嶋彩乃¹、坂巻竜也¹、鈴木昭夫¹ (1.東北大学)

[SIT20-P04] Sound velocity measurements on liquid Fe-P alloy up to 80 GPa

*木下大輔¹、中島陽一^1,2、桑山靖弘^2,3、廣瀬敬³、石川大介^2,4、Baron Alfred² (1.熊本大学、2.理研 MDL、3.東京大学、4.JASRI)

[SIT20-P05] High-pressure structural investigations for hydrous sodium silicate melts

*大橋智典¹、坂巻竜也¹、舟越賢一²、村主樹¹、市東力¹、柴崎裕樹³、鈴木昭夫¹ (1.東北大学大学院理学系研究科、2.総合科学研究機構　中性子科学センター、3.国立研究開発法人　物質・材料研究機構)

[SIT20-P06] Inelastic X-ray scattering measurements of liquid Fe-N alloy under high pressure

*岩本朝希¹、中島陽一^1,2、木下大輔¹、桑山靖弘^2,3、廣瀬敬³、石川大介^2,4、Alfred Baron² (1.熊本大学、2.理研 MDL、3.東京大学、4.JASRI)

[SIT20-P07] Formation of highly pure anorthite crust on the low-volatile astral bodies by low-viscous magma ocean

*坂巻竜也¹、河野義生² (1.東北大学大学院　理学研究科、2.愛媛大学　地球深部ダイナミクス研究センター)

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