日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-AS 大気科学・気象学・大気環境

[A-AS04] 大気化学

2019年5月29日(水) 13:45 〜 15:15 102 (1F)

コンビーナ:中山 智喜(長崎大学 大学院水産・環境科学総合研究科)、岩本 洋子(広島大学 生物圏科学研究科)、豊田 栄(東京工業大学物質理工学院)、江口 菜穂(Kyushu University)、座長:眞木 貴史(気象研究所)

14:45 〜 15:00

[AAS04-10] 前方散乱波の干渉計測にもとづくサブミクロン粒子の実時間測定法:原理とエアロゾル研究への応用

*茂木 信宏1 (1.国立大学法人東京大学)

キーワード:エアロゾル、ダスト、黒色炭素、生物粒子、海洋懸濁粒子、測定法

本発表では、近年物理学分野で提唱された光学原理にもとづく汎用的な微粒子測定法である single-particle extinction and scattering (SPES)法 について、独自の開発・拡張の状況とそのエアロゾル研究への応用について紹介する。この手法は、単一粒子がレーザービームを横断するときの前方散乱波と入射波の干渉を利用して散乱波の振幅と位相を検出し、そのデータから粒子の複素屈折率の実部・虚部と粒子体積を推定するものである。発表では、測定原理、粒子形状を考慮したデータ解析の理論、開発した装置の性能評価実験について紹介したのち、エアロゾル気候影響の観点で重要な物質である黒色炭素粒子と鉱物粒子への適用結果を紹介する予定である。