日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-CG 大気海洋・環境科学複合領域・一般

[A-CG43] 気候変動への適応とその社会実装

2019年5月26日(日) 13:45 〜 15:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 8ホール)

コンビーナ:石川 洋一(海洋研究開発機構)、渡辺 真吾(国立研究開発法人海洋研究開発機構)、大楽 浩司(防災科学技術研究所)

[ACG43-P04] 相対湿度および風速の将来予測データを利用した我が国の将来の森林火災発生頻度の推定

*横尾 善之1岩崎 連1 (1.福島大学)

キーワード:相対湿度、風速、地形

本研究は,気候変動に伴う森林火災の発生頻度の変化を予測することを目的として実施した.まず,過去の森林火災数のデータとその時の気候・地理データから,単位森林面積あたりの火災発生頻度を月単位で推定する経験的モデルを構築した.このモデルに,排出シナリオであるRCP2.6およびRCP8.5を利用して合計4種類の気候モデル(GFDL-CM3, HadGEM2-ES, MIROC5, MRI-CGCM3.0)で計算した相対湿度および風速を統計的ダウンスケールしたデータを入力し,将来の森林火災の発生頻度を推定した.その結果,森林火災の発生頻度の年平均値は微増するものの,季節変化の方が大きいことが分かった.