日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-CG 大気海洋・環境科学複合領域・一般

[A-CG45] 水圏科学における可視域リモートセンシングとその応用

2019年5月28日(火) 09:00 〜 10:30 103 (1F)

コンビーナ:石坂 丞二(名古屋大学宇宙地球環境研究所)、虎谷 充浩(東海大学工学部)、作野 裕司(広島大学大学院工学研究科)、平譯 享(北海道大学大学院水産科学研究院)、座長:作野 裕司(広島大学大学院工学研究科)

09:15 〜 09:30

[ACG45-02] GCOM-C/SGLI標準大気補正手法のアルゴリズムと処理結果

*虎谷 充浩1緒方 一紀2福島 甫3 (1.東海大学工学部、2.宇宙航空研究開発機構/地球観測研究センター、3.東海大学)

キーワード:海色リモートセンシング、大気補正

2017年12月23日, 海色衛星「しきさい」(Global Climate Observation Mission/ Second Global Imager:GCOM-C/SGLI)が打ち上げられた. SGLIは, 可視・近赤外域(380-870nm)に11バンド, 短波長赤外域(1000-2210nm)に4バンド, 海水のわずかな色の変化を捉える輝度分解能を持ち, 250m解像度で観測することができる. わずかな色の変化を観測するためには, 大気の吸収や散乱の影響の補正(大気補正)が必要である. JAXAの標準アルゴリズムとして使用されているSGLI用大気補正の特徴は, 外洋向けの従来の海色大気補正手法と, 沿岸の高懸濁物質濃度向けの短波長赤外域を使う手法を組み合わせている点である. この大気補正手法による処理結果について, MODISデータとの比較結果を報告するとともに, 残されている課題について説明する.