日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-CG 大気海洋・環境科学複合領域・一般

[A-CG45] 水圏科学における可視域リモートセンシングとその応用

2019年5月28日(火) 10:45 〜 12:15 103 (1F)

コンビーナ:石坂 丞二(名古屋大学宇宙地球環境研究所)、虎谷 充浩(東海大学工学部)、作野 裕司(広島大学大学院工学研究科)、平譯 享(北海道大学大学院水産科学研究院)、座長:石坂 丞二(名古屋大学宇宙地球環境研究所)

11:00 〜 11:15

[ACG45-08] GCOM-C SGLIデータによる西日本豪雨直後の瀬戸内海の水質・赤潮分布特性

*作野 裕司1比嘉 紘士2小林 拓3虎谷 充浩4 (1.広島大学、2.横浜国立大学、3.山梨大学、4.東海大学)

キーワード:赤潮、豪雨、衛星

2018年7月初旬に西日本豪雨災害が発生した.この豪雨の後,瀬戸内海では河川からの大量の土砂流出や赤潮の被害が起こった.一方,2017年12月末に打ち上げられたGCOM-C SGLIは,250mの解像度で,2-3日に1回,Chla(Chlorophyll-a),TSM(Total Suspended Matter),CDOM(Color Dissolved Organic Matter),SST(Sea Surface Temperature),Rrs(Remote Sensing Reflectance)の標準プロダクトデータがJAXA(The Japan Aerospace Exploration Agency)から提供される.本研究では,まず2018年12月に正式リリースされたこれらのプロダクトデータ(レベル2)の精度検証結果が報告される.次に,Rrsプロダクトから瀬戸内海で発生した有害赤潮(主にシャトネラとカレニア)分布の推定手法も検討される.研究の対象期間は主として2018年6月~8月のである.これらの結果としてSGLIプロダクトは,この水域においても目標精度を満たしており,豪雨後約1か月の瀬戸内海における水質分布や赤潮分布の特性が明らかになった.