日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-GE 地質環境・土壌環境

[A-GE30] 地球陸域表層の土壌環境の保全と修復

2019年5月28日(火) 13:45 〜 15:15 202 (2F)

コンビーナ:森 也寸志(岡山大学大学院環境生命科学研究科)、座長:森 也寸志(岡山大学)

14:25 〜 14:40

[AGE30-03] 玄米外観品質の低下と土壌中の可溶性養分の関係

*松本 真悟1春日 純子1 (1.島根大学生物資源科学部)

キーワード:高温登熟障害、白未熟粒、可給態ケイ酸

1990年代以降にわが国稲作の重大な問題となっている夏期の高温登熟障害による白未熟粒の多発に対して,様々な栽培的な対策が各地で取り組まれてきた.しかし西日本においては玄米外観品質の回復が未だに達成されていない状況にあるのも事実である.一方で,稲作をめぐる環境の変化によって水田土壌の管理実態は変貌し,肥沃度の低下,塩基バランスの悪化などが白未熟粒の多発を助長している可能性が指摘されている.そこで,本研究では気象条件や土壌型の違いを排除しつつ多くの可溶性養分と白未熟粒の発生との関係を解析することが可能ではないか考え,一筆の水田を縦横4m間隔で土壌とコメをサンプリングしてそれぞれの地点の土壌の可溶性養分の分析ならびにコメの外観品質の調査を行い,それらの関連の解析を試みた.その結果,可給態ケイ酸の不足により有意に白未熟粒が増加することが明らかとなった.また,ケイ酸/リン酸比が高いほど白未熟粒の発生が多くなり,過剰に蓄積されたリン酸の影響も大きいことが推察された.