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[AOS13-12] 九州の河川海洋一体型モデル開発
近年、複数の県をまたぐような集中豪雨による洪水が同時にいくつかの場所で発生している。そのような災害の予測には、複数の河川を同時に解くことが必要である。また、海への影響を考慮するには河川と海洋を同時に再現する必要がある。そこで我々は領域規模で複数の河川と海洋の流れを同時に再現できるモデルの開発を目指し、まずは九州全域のモデルを構築した。Isopycnal-Layered model(Kida and Yamashiki 2015)を用いて、2015年9月に九州に降った大雨による河川流量の増加を再現した。観測値と比較すると雨による増水が上流から下流まで伝搬するスピードが遅い河川も存在する一方、実際の観測結果をよく再現する河川も存在した。今後、感度実験を実施しモデルの再現性の差を検証する。