日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-AS 大気科学・気象学・大気環境

[A-AS02] 台風研究の新展開~過去・現在・未来

2019年5月30日(木) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 8ホール)

コンビーナ:金田 幸恵(名古屋大学宇宙地球環境研究所)、和田 章義(気象研究所台風・災害気象研究部)、伊藤 耕介(琉球大学)、宮本 佳明(慶應義塾大学 環境情報学部)

[AAS02-P11] 太陽風が吹く空間で自転している地球で発生する台風のメカニズム

*唐澤 信司1 (1.宮城工業高等専門学校 名誉教授)

キーワード:台風、偏西風、貿易風、太陽風、地球の自転、太陽の自転

熱帯低気圧の上空の広い範囲で大気は貿易の風と偏西風によって時計方向を旋回します。中心に集まった気体分子の角運動量が保存されるので、中心部の回転が増します。その遠心力が圧力差の求心を上回り台風の目が発生します。台風の積乱雲の下層の大気も低気圧の中心に向かって移動します。台風の目と壁雲の境界面の空気は同じ方向に回転します。そこで、上空の冷気の流れの時計方向であるので積乱雲は反時計方向に回転します。暖かい気流が旋回して混合され、冷却されて水蒸気となり、雨となる仕組みで中心部の低気圧は保たれて台風が発達します。地球が自転でしても太陽風が地球の東側の大気をより多く加速して偏西風を駆動します。他方、太陽に直面した赤道付近に衝突を繰り返す太陽風の反時計回転運動成分は歯車が嚙み合う仕組みで赤道上空の大気を東から西に時計回転方向に移動させて貿易風を駆動します。[参考動画, 唐澤信司, 台風はどのようにして発生するのか, https://www.youtube.com/watch?v=s7NqqXFiwuc ]