[ACG43-P04] 相対湿度および風速の将来予測データを利用した我が国の将来の森林火災発生頻度の推定
キーワード:相対湿度、風速、地形
本研究は,気候変動に伴う森林火災の発生頻度の変化を予測することを目的として実施した.まず,過去の森林火災数のデータとその時の気候・地理データから,単位森林面積あたりの火災発生頻度を月単位で推定する経験的モデルを構築した.このモデルに,排出シナリオであるRCP2.6およびRCP8.5を利用して合計4種類の気候モデル(GFDL-CM3, HadGEM2-ES, MIROC5, MRI-CGCM3.0)で計算した相対湿度および風速を統計的ダウンスケールしたデータを入力し,将来の森林火災の発生頻度を推定した.その結果,森林火災の発生頻度の年平均値は微増するものの,季節変化の方が大きいことが分かった.