日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-OS 海洋科学・海洋環境

[A-OS09] 海洋混合学:物質循環・気候・生態系の維持と長周期変動の解明

2019年5月26日(日) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 8ホール)

コンビーナ:安田 一郎(東京大学大気海洋研究所)、日比谷 紀之(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)、西岡 純(北海道大学低温科学研究所)、伊藤 進一(東京大学大気海洋研究所)

[AOS09-P02] 乱流計搭載深海フロートを用いた乱流混合の観測

*翟 爍1安田 一郎1菊地 将彰1後藤 恭敬1李 根淙1田中 雄大2山木 謙3今村 豊4 (1.東京大学大気海洋研究所、2.国立研究開発法人 水産研究・教育機構、3.鶴見精機、4.青森県産業技術センター水産総合研究所)

キーワード:鉛直混合、深海フロート、エネルギー散逸率

海洋乱流の自動観測を目指し、乱流センサーを搭載した深海フロート(DeepNINJA)を用いた乱流評価手法を進めている。浮力調節時のモーター作動による振動は流速シア観測への悪影響を及ぼす他、浮上速度の下限値など、流速シア観測の妥当性について、同時に観測した高速水温計との比較で検討した。2016年8月に試験観測を行い、シア及び高速水温計両方の良好なデータが得られる区間を利用して、水温計からのデータを補正し、シアデータが不良な場合を補完するなど、適切にデータを取り除くことで、比較的信頼できるデータを取得できる。この機器を用いた三陸沖冬季の乱流時系列観測を現在行っており、乱流計搭載深海フロートの特徴を明らかにし、三陸沖乱流混合の時間変動について報告する予定である。