[AOS09-P02] 乱流計搭載深海フロートを用いた乱流混合の観測
キーワード:鉛直混合、深海フロート、エネルギー散逸率
海洋乱流の自動観測を目指し、乱流センサーを搭載した深海フロート(DeepNINJA)を用いた乱流評価手法を進めている。浮力調節時のモーター作動による振動は流速シア観測への悪影響を及ぼす他、浮上速度の下限値など、流速シア観測の妥当性について、同時に観測した高速水温計との比較で検討した。2016年8月に試験観測を行い、シア及び高速水温計両方の良好なデータが得られる区間を利用して、水温計からのデータを補正し、シアデータが不良な場合を補完するなど、適切にデータを取り除くことで、比較的信頼できるデータを取得できる。この機器を用いた三陸沖冬季の乱流時系列観測を現在行っており、乱流計搭載深海フロートの特徴を明らかにし、三陸沖乱流混合の時間変動について報告する予定である。