日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-DS 防災地球科学

[H-DS09] 地すべりおよび関連現象

2019年5月28日(火) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 8ホール)

コンビーナ:千木良 雅弘(京都大学防災研究所)、王 功輝(京都大学防災研究所)、今泉 文寿(静岡大学農学部)

[HDS09-P08] ALOS-2/PALSAR-2のSAR干渉画像を用いたネパール,カリガンダキ川流域における地すべり性地表変動の判読

*佐藤 浩1 (1.日本大学文理学部)

キーワード:SAR、地震、地すべり、判読

カグベニからガサに至るカリガンダキ川,タッコーラ―マクティナス地方では先行研究によって氷河地形や河成段丘,地すべりの記載や地形学図が作成されてきた。とりわけゴルカ地震(2015年4月25日;Mw7.8)後の河道閉塞をもたらす地すべりに注意が払われている。そこで,SAR干渉画像により地震後のカリガンダキ川流域の山地斜面の地すべり性斜面変動を判読しようとした。作成したSAR干渉画像は,ALOS-2/PALSAR-2データによるマスター画像/スレーブ画像の順に,08Oct2015/17Dec2015,08Oct2015/30Nov2017,25Feb2016/06Oct2016,30Nov2017/24Jan2019,08Mar2018/24Jan2019,31May2018/24Jan2019の6つの画像である。いずれの画像もジョムソンを中心としたカリガンダキ川本川に面した斜面に明瞭な地すべり性地表変動の前兆は判読されなかった。しかし,比較的干渉性の良かった08Oct2015/17Dec2015では,カリガンダキ川支川のMyagdi Riverの流域で,明瞭な地すべり性地表変動がいくつか判読(例えば83.3983E,28.4842N)された。