日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-EM 太陽地球系科学・宇宙電磁気学・宇宙環境

[P-EM12] Space Weather and Space Climate

2019年5月28日(火) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 8ホール)

コンビーナ:片岡 龍峰(国立極地研究所)、Antti A Pulkkinen(NASA Goddard Space Flight Center)、草野 完也(名古屋大学宇宙地球環境研究所)、坂口 歌織(情報通信研究機構)

[PEM12-P14] 惑星間空間磁場の太陽風パラメタ-依存性

*荒木 徹原田 裕己1 (1.京都大学)

キーワード:惑星間空間磁場、太陽風密度、太陽風速度

IMFの太陽風プラズマ依存性を,OMNI1時間値を用いて調べた.

下図は,IMFの絶対値(B),黄道面内成分(Bxy),垂直成分(Bz)の太陽風数密度(Nsw)に対するプロットである.3量は,Nswの0.2/cc毎の小区間の平均値であり,各区間のデータ数も示されている.

3量は,(1) Nswの減少と共に緩やかに減少するが,(2) 更にNswが減ると,B,Bxyは増加に転じて同じ値(ここでは約10nT)に収斂し,Bzは零に近づいていく.(2)の性質は,Nswが小さくなるとIMFがスパイラル構造に近づくことを意味している.下図は,SSNの極大期にあたる1979-1981年の3年間の解析結果であるが,他の2期間,1999-2001年(SSN極大期)と2007-2009年(SSN極小期)についても,同様の解析を行った.また,火星を周回するMavenが観測したIMFについても調べた.結果は,上の記述と矛盾しない.IMFの太陽風速度依存性も調査した.