日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-PS 惑星科学

[P-PS06] 惑星科学

2019年5月28日(火) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 8ホール)

コンビーナ:黒崎 健二(名古屋大学大学院 理学研究科 素粒子宇宙物理学専攻)、仲内 悠祐(宇宙航空研究開発機構)

[PPS06-P03] 月の起源,月が常に地球を向いている理由,月の海の起源,月の裏側に海が無い理由

*種子 彰1 (1.SEED SCIENCE Lab.)

キーワード:月の起源、進化の結果を利用したアブダクションによる検証、月が常に地球を向いている起源、月の海の起源、月の裏側に海が無い理由

太陽系で,惑星起源の謎を検証する方法(進化の創造的推論)は,物理的に意味のある仮説を用いて,進化の複数結果を全て統一的に説明できる事であり,一度しか起きない進化を利用した検証と云える.
 初期条件も不明で,再現実験の出来ない現状から,起源へのミッシングリンクを推測する由一の方法手ある.
月の起源(2014 U06-P24),でマルチインパクト仮説のモデルで月形成の必然起源説を述べた.
 追加として,木星大赤斑の起源,小惑星帯の起源,地球分化隕石の起源,地球深海洋底の起源,プレートテクトニクスの起源,駆動力の起源,冥王星の起源,ダイヤモンドパイプの起源,コア偏芯の起源も述べた、

新たに月が常に地球を向いている起源,月の海の起源,月の裏側に海が無い理由は,右下の図の様に射出された地球マントルは内部程密度か大きく,月が偏芯することで表側に重い玄武岩が多く溶融カバーした地殻に隕石衝突して月の海が形成された.裏側に隕石が落ちても同じ地殻物質なら変化がない.地球と月の共通重心の周りを巴回転すると常に重い側を中心(地球)に向けて公転する.もちちろん地球は誕生から自転しており,衝突により更に加速し回転している.

Y. Toda and Y.阿部は、特別なメカニズムは不要であり表側と裏側のランダムな衝突数Nの差として説明でき,その結果として地殻のアンシンメトリーの確立後に月の潮汐ロックが起きる仮説[2]を述べている。しかし,そのN数差の原因を述べていないので結果論に過ぎない。

今までの月起源仮説は,分化した火星が恣意的な角度と速度で偶然の衝突でマントルだけの月が,地球半径Reの三倍の軌道位置に形成されたシミュレーションデあった.

このマルチインパクト仮説ではボーデの法則で小惑星帯位置に形成された火星サイズの分化した原始惑星が,その外側に形成された木星の重力による摂動で,木星近点側に偏平化したCERRAが,太陽と木星の引力等分点で断裂しシューメーカーレビ彗星の様にトレーンマントル偏烈片と成り楕円軌道を周回する.地球軌道との交点で地球に時間差衝突する.此の時の角度と速度は計算できて,最初の衝突で太平洋と偏芯した月が,現在の月軌道エネルギー60・Reの位置に形成される.木星に衝突した破片は大赤斑と成り,破片のマントルは小惑星帯の起源と成った、アイソスタシーで深さ五kmの深海洋底の起源と成り,複数の衝突は生物種大絶滅の起源と成った.テチス海形成の高緯度衝突は,地軸傾斜と駆動方向の急変とプレート移動の引き金と成り,南極大陸は地軸のセンターに移動して不変と成った.環太平洋弧状列島と背弧海盆もアイソスタシ―で説明できる.
 一度だけの進化の結果を一つの仮説モデル約17項目の現状を統一的に説明できる事は, 進化の必然結果を用いて, ミッシング・リンクを検証できたと云える. より良い仮説が示されるまでは, 暫定モデルとしてはベストと思われる. 以上、
S-CG61,U-08,S-SS12,P-PS06,P-PS07 にエントリーしました.口頭とポスター会場でお会いして議論して下さい.