日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-CG 固体地球科学複合領域・一般

[S-CG55] 地殻流体と地殻変動

2019年5月30日(木) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 8ホール)

コンビーナ:北川 有一(産業技術総合研究所地質調査総合センター地震地下水研究グループ)、小泉 尚嗣(滋賀県立大学環境科学部)、梅田 浩司(弘前大学大学院理工学研究科)、角森 史昭(東京大学大学院理学系研究科地殻化学実験施設)

[SCG55-P02] 2018年6月18日大阪府北部の地震(M6.1)にともなう宝塚観測点の地下水位・歪データの変化

*松本 則夫1木口 努1 (1.産業技術総合研究所地質調査総合センター)

キーワード:地下水位、歪、大阪府北部の地震

産総研では1996年に宝塚観測点において、水位計と坂田式孔井内三成分歪(ひずみ)計を設置した。この観測点は2018年6月18日の大阪府北部の地震(M6.1)の震源から約26kmに位置しており、同地震後の地下水位及び歪データの変化を観測した。観測した地下水位は地震時に約14cm低下し,その後急激な上昇傾向となった.1時間で約25cm上昇し,2日後まで約1m/日で上昇し、8日後に約4.2m上昇した.地下水位の変化は地震にともなう歪ステップやその後の歪データの変化では説明できない。過去20年余で観測した宝塚観測点における地震による地下水位や歪データの変化と大阪府北部の地震による変化を比較する。