日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-SS 地震学

[S-SS07] Rigorous Seismicity Modelling and Hypothesis Testing

2019年5月27日(月) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 8ホール)

コンビーナ:庄 建倉(統計数理研究所)、Schorlemmer Danijel(GFZ German Research Centre for Geosciences)、Matt Gerstenberger(GNS Science)、鶴岡 弘(東京大学地震研究所)

[SSS07-P06] CSEPJapanにおける関東3ヶ月予測結果

*鶴岡 弘1平田 直1 (1.東京大学地震研究所)

キーワード:地震予測可能性、CSEP

CSEP Japan における関東テスト領域の3ヶ月テスト結果を報告する.モデルは,RI10K,HISTETAS5PAおよびHISTETAS5PA1205である.HISTETAS5PA1205は東北地方太平洋沖地震後にテストセンターに投稿されたモデルとなる.テスト結果は,2009年11月1日からの約40ラウンド分である.
 CSEPの標準テスト結果は,2017/5/1-8/1のラウンドにおいて,RI10KはS-testをパスしていなかった.また,観測地震数が少ない場合にすべてのモデルでN-Testをパスしていないラウンド等もあった.全ラウンドの各モデル毎の地震1個あたりの情報利得値の平均を計算するとHISTETAS5PA1205, HISTETAS5PA, RI10Kそれぞれ1.419, 1.168, 1.162であった.地震数の予測についてはHISTETA5PA1205は観測地震数をよく予測しているが,他のモデルは学習期間における平均発生数となるためあまりあっていないことがわかる.
 複数ラウンドの結果から,地震数の予測についてモデル毎の対応が異なっておりこの精度向上は予測モデルの向上に直結する.また,モデルの評価は、空間予測性能と地震数の予測性能を評価することでよく把握できると思われる.