日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 G (教育・アウトリーチ) » 教育・アウトリーチ

[G-03] 小・中・高等学校,大学の地球惑星科学教育

2019年5月26日(日) 09:00 〜 10:30 104 (1F)

コンビーナ:畠山 正恒(聖光学院中学高等学校)、座長:丹羽 淑博

09:45 〜 10:00

[G03-04] 理科室で行う蛇紋岩の加熱脱水実験

*大森 聡一1勝又 行信2 (1.放送大学教養学部自然と環境コース、2.放送大学自然環境科学プログラム)

キーワード:含水鉱物、蛇紋岩、脱水反応、理科実験

表層環境圏からマントルに至る物質循環は,中学,高校,および大学一般教養の地学における重要なテーマの一つである。水(H2O)の循環は,生活に身近な分子が,地震や島弧火山マグマの形成に関わるという点で,地球科学の視点の広がりを学習するため題材として好ましい。しかし,一方で,液体の水が沈み込み帯にしみ込んでゆく,という誤ったイメージが描かれがちでもある。本研究では,含水鉱物を媒体とした水の循環を視覚的に理解させることを目的として,学校理科室において取り組み可能な教材として,常圧における蛇紋岩の加熱脱水実験法を検討した結果を報告する。