日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 G (教育・アウトリーチ) » 教育・アウトリーチ

[G-03] 小・中・高等学校,大学の地球惑星科学教育

2019年5月26日(日) 13:45 〜 15:15 104 (1F)

コンビーナ:畠山 正恒(聖光学院中学高等学校)、座長:畠山 正恒(聖光学院)

14:30 〜 14:45

[G03-09] 地形コレクションしませんか   地理院地図3Dの使い方と楽しみ方

*小白井 亮一1 (1.国土交通省国土地理院)

キーワード:地理院地図、地形、3D表示、地学教育、教材

国土地理院のウエッブ地図システム「地理院地図」は、3D表示機能(以下、地理院地図3D)を有し、いろいろな地形をビジュアルに把握することができる。また、地理院地図3Dはインターネットのブラウザのみで使え、スマートフォンにも対応している。このため、高校(場合によっては大学)の地学や地理における、教材作成ツールとしての活用が期待される。その一方で、地理院地図をほとんど知らない、あるいは使っていないという教育関係者も多いと聞く。このような関係者には、まず地理院地図3Dでバーチャルな地形を楽しみ、3D表示のストックを増やし、そして教材作成につなげていくといった利用の仕方を提案したい。

発表では最初に、地理院地図3Dの使い方に触れる。説明を聞きながら、その場でスマホを操作し3D機能が使えるように紹介したい。
発表の後半においては、3D表示した地形について、いくつかの事例を紹介する。この際、実際の地形写真と見比べて、3D表示の有用性などを検討したい。また、主題図を重ねた3D表示が地形への理解を深めてくれることについても説明する。さらに、地理院地図を使った資料作成における勘どころのようなものにも触れる。紹介する事例としては、火山地形、組織地形、段丘地形、断層地形などを対象に、できるだけ多くのものを取り上げる。

地理院地図は、いろいろな地形をいろいろに表現することが可能であり、また機能や情報なども随時追加されている。今後とも地球惑星科学教育に役立ちそうな事例を追求していきたい。